介護職の定年は一般企業と同様に60~65歳に設定されている施設が多いですが、実際には60歳以上のシニア世代も活躍している業界です。セカンドキャリアとして再就職する人も少なくありません。では、シニア世代が介護職に就くメリット・デメリットは何でしょうか。また、40代、50代で介護職に就いた場合、将来はどうなるのでしょうか。

まず、体力面が心配されるため、20代や30代と同じように働くのは難しいでしょう。その分、シニア世代は利用者とのコミュニケーションが中心になると予想されます。年齢と経験を重ねたからこそできる寄り添ったコミュニケーションは、若い世代にはない強みです。人生経験豊富なシニア世代だからこそ、利用者の心に深く寄り添い、共感できる部分も多いでしょう。これは、シニア世代にとっての大きなメリットといえます。

シニア世代が介護職に再就職する際は、夜勤が少ない、あるいは体力面への配慮がある施設を選ぶと良いでしょう。自身の体力や健康状態を考慮し、無理なく働ける環境を選ぶことが大切です。求人情報だけでなく、施設見学などで実際の労働環境を確認することも有効です。

50代、60代で介護職に就いても、キャリアアップの道は開かれています。介護福祉士の国家試験に年齢制限はなく、資格取得でキャリアアップを目指すことも可能です。経験を積み重ね、資格を取得することで、より専門的なケアを提供できるようになり、やりがいも増すでしょう。

介護職は、年齢を重ねても長く続けられる仕事です。体力的な負担を軽減する方法を模索し、自身の強みを活かすことで、やりがいを持って働くことができます。経験と知識を活かし、利用者に安心感を与えられる存在として活躍できるでしょう。